簡単な輸出インボイス作成マクロ (6)

IV) 変数 (Variables)

「サブプロシージャ」の冒頭に「変数」を入力します。

抜粋すると、下記プログラムとなります。

Sub INVOICE1()
   Dim INVNO As String, IDATE As String, DESCRI As String, VESSEL As String
   Dim FROM As String, SDATE As String, DEST As String, MESSRS As String
   Dim ADDRESS As String, ORDER As String, PAYMENT As String
End Sub

この「変数」の入力方法ですが、ここで、サンプルの「シッピングインストラクション」を再度ご参照下さい。

上図の各項目にそれぞれ下記の変数名を割り当てました。変数に名前を付けるルールに関しては、前回記事「Visual Basic の名前付け規則」をご参照下さい。

項目名 変数名 データ型
INVOICE NO. INVNO String
DATE IDATE String
DESCRIPTION DESCRI String
SHIPPED PER VESSEL String
SAILING DATE SDATE String
FROM FROM String
TO DEST String
MESSRS. MESSRS String
ORDER NO. ORDER String
PAYMENT PAYMENT String

変数の宣言
変数を使用するには、「変数の宣言」が必要ですが、下記のように記述します。


Dim 変数名 As データ型

今回のプログラムの例ですと下記のようになります。


Dim INVNO As String

よく言われるように、「変数」というのはデータを入れる「箱」のことです。

上記の例では、「インボイス番号」を格納しておく箱を、箱の名前は[INVNO]として用意しておくわけです。

ここに格納しておけば、後に、転記する等、さまざまに利用できることになります。

貿易書類では、「シッピングインストラクション」の記載事項が元情報になり、さまざまな書類が作成されていくわけですが、[INVOICE NO.] 等はよい例で、これを一度「変数箱」に格納しておけば、他の書類、インボイス、パッキングリスト、為替手形、シッピングアドバイス等に利用が可能となります。