「貿易実務」と「エクセルマクロ」 (11)

各種レポート・データ作成


現在、先にリストアップした「貿易実務」と「エクセルマクロ」との関連について、お話ししています。今回は、各種データ、レポート作成についてお話しします。

私は、通関インボイス及びパッキングリスト用の「エクセルマクロ」作成を通じて、「エクセルマクロ」をマスターしました。

私が最初に参考にしたマクロの入門書は、大村あつしさんの著書で「かんたんプログラミング EXCEL 2000 VBA」でして、わかりやすく、大変勉強になりました。

この本は「エクセルマクロ」の入門書としては、たぶんベストセラーかと思いますが、「エクセル」の新しいバージョンがでる度に改訂版が発売されます。「基礎編」、「コントロール・関数編」、「応用編」とあります。最新版は「かんたんプログラミング EXCEL 2010 VBA」です。 

  

その大村さんが、VBAの「上級者」と呼ばれる方には、大きく、2つの種類に分けられると考えられると、これは別の著書ですが、言われていました。

一つは、もともと他の言語やアプリケーションでシステム開発をおこなってきた方が、VBAの世界へ足を踏み入れたケース。もう一つが、社内の業務担当者がシステム開発を兼任し、VBAに親しんでいくケース。

私の場合がまさに後者だったのですが、すで貿易業務には習熟していて、輸出書類作成業務の関連でマクロを覚えて、他の業務にも、マクロを次々に生かせるようになりました。

私がこのブログで、皆さんに「エクセルマクロ」マスターをお勧めするのも、私の経験から、現場業務に通じた者の方が、オーダーメイドの、現場にあった、きめ細かいプログラムを作成できる、と信じているためです。

レポートとかデータ作成は、大概毎月1度か2度位の作成作業になると思われますが、私の印象では、まだまだ、多くの現場で、作業を手入力で処理されているように思われます。実に、もったいないですねぇ。

データ・レポートを作成する「エクセルマクロ」はインボイス作成用のマクロと違って、違うマクロ構文を要求されます。例えば、端末からテキストファイルなどでダウンロードされるので、エクセルへの変換をしなければならないようなことが、多々予想されます。

しかし、これなども、端末からデータを取り出した後は、テキストファイル変換の段階から、「エクセルマクロ」で処理させるようにすれば、大変効率的で、作業が、格段と楽になります。

最近では、「はてな」の、私のブログの解析のダウンロード時用に、「エクセルマクロ」を作成して使用しています。ダウンロードをして、必要なデータ列のみを抽出して、過去のデータに貼り付け、全データを累計で参照できるようにしています。

貿易業務にも、他業務にも、「エクセルマクロ」を作成できる方が、どんどん出てきて欲しいですね。

次回から「簡単な輸出インボイス作成マクロ」第2弾に進んでいきます。

そういえば前半の部分、第1弾では、ブログの「マクロプログラム」を、ごっそりコピーされて行った、プロの方々でしょうか、何人かお見受けしました。後半部分も、またご期待下さい。