簡単な輸出インボイス作成マクロ (15)

VII) シートの編集

シートの名前設定
「ワークシート」の名前を設定するには、「Nameプロパティ」を使用します。

下記のコードは、[SI]シートを[Shipping Instruction]名に, [INV]シートを[Invoice]名に変更するマクロです。

Sub シートの名前設定()
  Sheets("SI").Name = "Shipping Instruction"
    Sheets("INV").Name = "Invoice"
End Sub

簡単なパッキングリスト作成マクロ
シートの学習をしたところで、「パッキングリスト」を作成するマクロを、途中までですが、作成してみましょう。

インボイスの上部の部分が完成されていると、仮定します。「パッキングリスト」は「インボイス」をコピーして、変更が必要な部分を変更します。下図の赤色で囲まれた部分をそれぞれ変更します。


Excel」の手順としては、下記要領で行います。

  1. [INV]シートをコピーする
  1. コピーされたシート[INV (2)]のシート名を[PL]に変更する
  1. [PL]シートの[INVOICE]タイトルを[PACKING LIST]に変更する
  1. [UNIT PRICE] を[N/W] に変更する
  1. [AMOUNT] を[G/W]に変更する

変更個所は、作成する組織の意向によって、当然変わってきますので、ご留意下さい。上記例に[MEASUREMENT]が加わることもあります。

下記のコードが上記手順のマクロです。

Sub Packing()
    Sheets("INV").Select
        Sheets("INV").Copy After:=Sheets("INV")
        Sheets("INV (2)").Name = "PL"
    
    Sheets("PL").Select
        Range("B4").Value = "PACKING LIST"
        Range("H18").Value = "N/W"
        Range("K18").Value = "G/W"
End Sub

下記のように変更されます。

コピーすると、そのシートがアクティブになるので、[PL]シートを「Select」にする必要はないのですが、わかりやすくするため、[PL]シートを「Select」しています。

今回の例ではセルを参照するのに、「Rangeプロパティ」を使用していますが、セルを参照するには、「Rangeプロパティ」と「Cellsプロパティ」があります。「セルの参照」については、次回のプログでお話しします。

実際には、もちろん、これで「パッキングリスト」が完成するわけではなく、N/W, G/Wの列はそれぞれの数値が入力できるように、「セルのプロパティ」を設定しなければならない等々ありますが、それらは現在の「簡単な輸出インボイス作成マクロ」が終了して、第2弾でご説明していく予定です。